我が家のクレマチス;クレマチスを増やす(挿し木)



妻の母から教わった挿し木の仕方を改良して、気に入った品種を増やしています。あくまでも自己流ですが、日々の管理が比較的簡単です。要は適度な湿度を保たせる工夫をした土に挿し木するだけです。この方法で多くの品種が挿し木可能です。


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1)発砲スチロールの空き箱を用意する。スーパーや魚屋で鮮魚などを入れている程度の大きさの発砲スチロール箱が適当です。(もちろん、植木鉢やプランターでもできますが、発砲スチロールの箱がベストと思います。)
2)底に穴をいくつか空けます。その後、肥料などが入っていた厚手のビニール袋を裂き、開いた状態で箱の内側に敷きます。このビニールにもいくつかの穴を開けます。

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3)ビニールを内側に敷いた発砲スチロールの箱に挿し木用土(ホームセンターなどで販売されている調整済みの土)を入れます。この時、箱の中に園芸用9号ポットを敷きつめ、そこに用土を入れるようにすると、発根した根が挿し木毎にまとまるので取り出すのが容易です。この挿し木床に散水して湿った状態にします(写真右)。

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4)挿し木にするクレマチスの枝を切り、2節ごとにカットし(2節さし)、約2時間から半日程度給水させます。ここでのポイントは下の写真(1)部分の茎を長めに残すことと、1節目(2)の葉は全て残すことです。また、土に埋まる部分の2節目(3)の葉は全てカットします。更にその下の部分(4)は短めにします。

5)挿し木にする枝の底部(上記写真(4))を鋭利なカミソリの刃などできれいにカットし、発根促進剤を付けた後、用意してあった挿し木用の箱の土にさします。

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6)挿し木床の箱を半日陰で、風が強くあたらない場所に置きます(我が家では午後に2から3時間程度陽があたるフェンスの脇です)。この後、日々の管理は土が乾かないように、適度に散水するだけです。挿し木がうまく発根していたら、残しておいた葉が枯れずに生き生きとしています。また軽く挿し木を引っ張ると抵抗感があり、発根して根が張っているのが実感できます。
7)2ヶ月ぐらいで十分に発根してくるので、丁寧に挿し木を用土から抜き取り、鉢に植え替えます。土はクレマチスの専門書などに書いてあるとおりですが、最近はクレマチス用の土もホームセンターなどで市販されています。親株と同じような用土で構いませんが、元肥は控えめにしましょう。
下の写真左(2カット)は挿し木がうまくいった根の様子です(挿し木約3ヶ月後)。十分、根が張っているのがわかると思います。
 写真右下は2005年6月14日に上記の手順で挿し木をした「プリンセスダイアナ」で、8月7日の状態です。(挿し木は4本)

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発根促進剤

発根促進剤(植物成長調整剤)は、挿し木の発根作用が促進され、活着がよくなるものです。入手可能な発根促進剤としては「ルートン」(粉剤、成分:アルファ‐ナフナル、アセトミアド)と「オキシベロン」(粉剤、液剤、成分:インドール酪酸)があります。「ルートン」の方がホームセンターで比較的に入手しやすいですが、私の経験的には「オキシベロン」の方が発根促進作用が強いと思います。

鉢上げ後の管理

雨の当たり過ぎない場所で、水遣りは普通より少し控えめぐらいがちょうどよいと思います。新芽が出てくるまでは時おり水遣りだけ(冬の間も忘れずに)。新芽が出てきてから、ごくまれに液肥を与えますが、基本は固形の追肥+水遣りです。価格は高いけどバイオゴールドがやはり良いと思います。

 鉢上げ後の失敗例の多くは(根が充実していた挿し木であっても)水のあげすぎでした。置き場所の日照時間は(元々それほど長い時間陽があたる庭ではないので、)午後の2時間程度です。

注意点:水遣りは少ないかなと思うぐらいがちょうど良いでしょう。充実した根をもったピッチャリの挿し木苗を水の遣り過ぎで失敗しました。

クレマチス栽培のきっかけ

最初は蝶の食草を育てるため始めたガーデニングですが、2001年に妻の母親にもらったクレマチス(ダニエルデロンダ Daniel Deronda)に魅せられて、今では約150品種(2013年1月1日現在)を庭に地植えあるいは鉢植えで育てています。

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栽培品種

我が家の庭は狭い庭ですが、無理して約150品種を育てています。そのため、かなりの密植状態です。更に隣家との関係から、一カ所の日照時間は夏場でも3~4時間ぐらい、冬場は2~3時間です。それでも何とかクレマチスを育てて、開花させることができます。

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お気に入り Best 30

我が家で育てている約150品種の中でも特にお気に入りの30品種をご紹介します。品種が年々増えていますので、2013年初めにおけるお気に入りBest 30です。

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2012年 Best 10

我が家で2012年に開花したクレマチスの花のベスト10を選んでみました。あくまでも個人的な主観で、かつお気に入り品種か否かは別です。開花した時の印象、インパクト、思い入れ等に影響されます。

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クレマチス苗の購入先

苗の購入は、近くのホームセンターの園芸コーナーと通販が主です。クレマチス専門の生産者(ナーセリー)によってそれぞれ購入できる品種、サイズ、コストに特徴があります。

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クレマチスを増やす(挿し木)

妻の母から教わった挿し木の仕方を改良して、気に入った品種を増やしています。あくまでも自己流ですが、日々の管理が比較的簡単です。要は適度な湿度を保たせる工夫をした土に挿し木するだけです。この方法で多くの品種が挿し木可能です。

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用土、肥料など

我が家で使用している用土と肥料などについてご紹介します。

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